高橋由伸(8)「野球やりたくない」父親「あかん」

「家に帰るのも嫌だった」
「泣きながら長い竹で素振りさせられてた。なんでこんなことをしなければいけないのか分からなかったし心底やめたかった」
「嫌だと泣きわめいては兄にボコボコにされてた」
「本気で辞めると言っても父と兄に服をつかまれズルズル引きずられて練習に連れてかれたりしてた」
「父が喜んでくれるというだけで野球を続けていた」
「プロ野球の中継はほとんど見たことがなかった」
「だから憧れの選手というのもずっといなかった」

高橋由伸(22)「ヤクルトいきたい」父親「あかん」

「本日、私、高橋由伸は、読売ジャイアンツを逆指名させていただきます」
「巨人は伝統あるチームで…自分の力を試すことができる。また、いちばん生かせるんじゃないかという自分の判断で決めさせていただきました」

高橋由伸(32)「FA行使したい」巨人「あかん」

「このチームに育ててもらった。まだ(球団と)話し合っていないので分からないが、自分としてはこのチームでやっていきたいと思っている」

高橋由伸(38)「引退したい」巨人「あかん」

「(左ふくらはぎ肉離れの)ケガがあったからどうこうというのではなく、引退は何年も前から気持ちの中にあった。けれども、1年でも長くやりたい。自分の力を最大限に出したい」

高橋由伸(40)「やっぱりもうちょっと続けたい」巨人「あかん」

由伸妻「現役時代、私と娘2人の一番の楽しみは主人の打席を3人そろって見ることでした。来年からなくなることを思うと寂しさがこみ上げてきます。」
由伸妻「小学生の上の娘は『もうバットを振ることはないの?』と聞いてきました。明るく努めるようにしましたが無理でした。あのときだけはこらえ切れず、私も娘と一緒に泣いてしまいました。」

高橋由伸(42)「監督辞めたい」巨人「あかん」

ナベツネ「長嶋茂雄さんは監督を15年やった。高橋くんはまだ若いんだから、たった2年しかやっていない。10年以上やるつもりで、今年から勝ち始めて、10連勝、優勝10回ぐらいやって長嶋さんの記録を塗り替えてくれると期待しています」