オリックス時代の阻止へ、まずは由伸フォークを振るな――。ソフトバンク・藤本監督がリーグ優勝を目前で奪われた宿敵対策として、山本のフォーク対策を発令した。クライマックスシリーズ（CS）敗退後にペイペイドームを訪問。剛腕対策を熱弁した。
　「この前の第1戦の山本由伸の映像をもう1回見たけどさ、やっぱりフォークボールもなかなかワンバウンドにならないよね。ワンバウンドになるピッチャーが多いやん。千賀もそうやね。ああいう（山本の）フォークをいかに見逃せるか。そのためにはどういうタイミングを取ったらいいか。そういう中身の濃い、秋のキャンプになったらいいかなと思いますね」

　145キロ後半のフォークは振るな、だ。11月の秋季キャンプの課題として真っ先に挙げた。山本には今季レギュラーシーズンで5度先発され、7月23日からは右腕に3連敗して終わった。CSでも15日に8回で10三振を山本に食らった。

　来季も最大のライバルとなるであろうオリックス。立ちはだかる山本の高速フォークの攻略が、常勝軍団復活へ急務だ。

　そのほかにも秋季キャンプの課題として投手陣に「四球撲滅」を。野手陣にはエンドラン、右打ち、バントの成功率向上を設定。オリックスにリーグ連覇を許した悔しさをバネに実りの秋で巻き返す。