日本ハムのジョン・ガント投手(30)が22日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で約5カ月ぶりとなる実戦形式のマウンドに立った。

 右肘靱帯(じんたい)を痛めて今季1軍未登板に終わった右腕にとって、6月以来となる打者相手の投球。ともに秋季練習に参加している清宮、野村を相手に20球を投げたガントは「エキサイティング! ワクワクしていたんですけど、やっとマウンドに立ってバッターにボールを投げて、すごく楽しかったです」と、久しぶりの感覚に笑みがはじけた。

 この日の最速は147キロで、変化球はチェンジアップとカットボールを投じた。「体の状態も良かったし、肘も問題ない。(イメージは)140くらい。でも、思ったより速かったです」と、想像以上の最速が出て驚いていた。

 メジャー通算24勝右腕は3月に来日したが、患部の状態が上がらず、6月には米国へ一時帰国。現地でPRP療法を受けてすぐに再来日し、シーズン終了後も鎌ケ谷でリハビリを続けてきた。「やっと、みんなと野球をやっていて、まずはそれが一番うれしい。この8カ月くらい、ずっと横で見ながら悔しかったですけど、やっと投げられるようになってうれしいです。日本には野球をしに来たので、やっと投げられたという感じです」と、再び笑顔を見せた。

 今後について、加藤投手コーチは「明日(23日)の状態を見て問題がなければ、宮崎へ行ってもらう」と説明。現在開催中のフェニックスリーグに参加して、来日初実戦マウンド(1イニングを予定)に臨む予定だ。