トヨタ、EV戦略見直し検討 クラウンなど開発一時停止=関係者

[24日 ロイター] - トヨタ自動車が電気自動車(EV)事業を巡り、戦略の修正を検討していることが分かった。
基本設計のプラットフォーム(車台)も見直しの対象に含めており、
2030年までにEV30車種をそろえるとしていた従来の計画の一部は既にいったん止めた。
想定以上の速度でEV市場が拡大し、
専業の米テスラがすでに黒字化を達成する中、
より競争力のある車両を開発する必要があると判断した。

EV専業のテスラなどに比べて効率が悪いと、同関係者らは言う。
市場が急速に立ち上がり、車両の価格が徐々に下がる中、
製造コスト面で太刀打ちできなくなるとの危機感が一部の技術者や幹部の間に広がり始めた。

「収益のめどが全く立たない」と、関係者の1人は話す。
「EVの普及が予想以上に急で、さらにテスラなど競合が新たな技術を投入するのが速い。この2点で目論見が外れた」