タクシーが中学生に“当て逃げ” 当初は車から降りず通報もなしで“いなくなった”運転手…会社は「お客さんを乗せていたから」
夜の繁華街で起きた、タクシーと自転車の衝突事故。付近の防犯カメラが、タクシーが見せた不審な動きの一部始終を記録していた。

10月19日午後10時ごろ、千葉県松戸市の信号のない交差点を映した防犯カメラ映像。
カメラが左方向を映したその時、交差点を横断しようとした自転車に、直進してきたタクシーが衝突。

ぶつかった衝撃で自転車が横転したにもかかわらず、タクシーの運転手は車から降りる様子もなく、自転車の方を見ながらタクシーを発進させようとしているように見える。
事故を目撃した男性がタクシーを止めようと車の前に立ちはだかり、男性に促されてか、運転手はようやく車から降り、自転車のほうへと向かった。
自転車に乗っていたのは、塾帰りの男子中学生(15)で、打撲など全治2週間のケガを負った。

事故当時の状況について、母親にはこう説明していたという。

男子中学生の母親:
(息子が)横断歩道を渡ろうとした時に、タクシーがすごい勢いで来たと。
「車来ないかな」っていうのを見てから渡ろうとした時にはまだ車は遠くにいたんだけれど、いざ渡ったらもうぶつかっていた、という状況です。

事故後、運転手は警察や消防に通報することなく、別の行動に出たという。

男子中学生の母親:
息子に「住所と電話番号を教えて」と言ってきたみたいなので、息子が自分で住所と電話番号を書いてメモを運転手さんに渡したら(運転手が)いなくなってしまったんですよ。

なぜ運転手は中学生を残して現場を後にしてしまったのだろうか。
事故後、タクシー会社からの謝罪の電話があり、こう説明されたという。

男子中学生の母親:
タクシーにお客さんを乗せていたからという理由でした。お客さんを乗せていたから急いでいたってことが言いたかったのか…

客を乗せていても、事故を起こせば、通報が必要だ。
今回の事故について、タクシー会社は取材に応じなかった。
(「イット!」10月21日放送分より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/85667d2a2adb4e15af6c3f698e722771c987602c