昨秋、新庄剛志監督の就任が発表されると「(監督の)ファーストチョイスの存在となり、力になりたい」と意欲的に語っていた杉谷。指揮官も杉谷への期待を口にし、オフのバラエティー番組出演を禁止した際には「杉谷くんはバラエティーで目立ち過ぎて野球でちょっとね、成績が上がってないから。今度は逆にしようって。オレ、彼には期待してるから。『逆に野球のパフォーマンスを伸ばそうよ』って」と話していた。

 そんな期待を受けて臨んだプロ14年目の今季は、51試合で打率・165、0本塁打、3打点の成績。杉谷は「正直満足できる数字ではなかったですけど、そういった意味でも自分にしっかり区切りをつけるということで、新たに前進するきっかけになったのかなと思います」と振り返った。

 引退を決断し、新庄監督に報告した時には「新庄さんらしく素敵な言葉もいただいた」という。今季の成績を振り返って「期待を裏切ってしまったことに関して謝りました。でも本当に野球が楽しかったですってことは伝えさせてもらいました」と明かし、「今後もいろいろと勉強して、またファイターズの力になれるように勉強していきますっていう話もした」と語った。

 新庄監督からは「来週話そうぜ!」という返事があった。「来週お会いするので、その時にもいろんな話をしたい」と自身の“ラストマッチ”となる来月5日の侍ジャパンとの強化試合へ目を向けた。