黒岩さんが今作に参加された頃、構想段階の時点では、この映画は全く別のモチーフのお話だったと記憶しています。

最初の頃は、「ルフィの前のゴムゴムの実の能力者は誰か?」という着想から能力者学校を舞台にした物語のアイデアがありました。いろんな能力の掛け合わせによって時空が歪んで過去に飛んでしまい、ルフィの前の「ゴムゴムの実」の能力者の少年とルフィが出会う、という話でしたよね、いまとぜんぜん違うな(笑)。

モチーフこそ変わりましたが、根本的なお話の筋は一緒だったと思います。「時空を超えて両側から殴る」みたいなアイデアは当時黒岩さんがだしたものだと記憶しています。

あ〜…(笑)そうですね、あのときは、過去と現在の壁を挟んでルフィとシャンクスが共闘するということでそのアイデアが出てきましたね。いろいろあってそのプロットはナシになったわけですが、その次は「空に浮かぶニューインペルダウン」を舞台に、ボンクレーを助けに行くという内容でした。そのお話は全然ダメでしたね(笑)。でも、その頃に「ヒロインを出してはどうか?」というアイデアが出てきたと思います。

ヒロインを軸にしたストーリーを展開していこうと。

「ニューインペルダウン」の案として、歌姫ウタが慰問に訪れ、囚人達をウタウタの力で解放して世界を獲ろうとする話も考えていましたよね。ウタが、伸びた塔の中で歌声を反響させて力を増幅させるといったアイデアもありました。


filmREDの構想初期は全く違う話やったらしい