毛糸の帽子を被っていると、普段より思考が困難となる。頭は、少し冷えた位がスムーズに働く。脳は体重の2%程度の重さであるが、消費するエネルギーは全体の20%にも達する。従って、すぐに熱がこもってくる。この熱を冷やさなくては、脳の働きは鈍る。
髪の毛は、直射日光から脳を守る為にある。頭に直射日光が当ると、熱が生じ脳の働きが鈍る。従って、暑い熱帯地方では、髪の毛の間に空気を蓄え、少しでも熱が脳に伝わらない様に、縮れた髪の毛となる。しかし、逆も真なりで、髪の毛は、脳で発生した熱を放出するのを妨げる。文明が進み、帽子を使うようになれば、髪の毛は却って熱の発散を妨げる邪魔な存在となる。太陽の光が強いときには、帽子を被って直射日光が当らないようにすれば良いからである。


従って、髪の毛は不要となり、頭が禿げてくる。


頭の禿げ方を見れば、その事は一目瞭然である。脳で発生した熱は、上に向かう。熱せられた空気は上に昇るからである。従って、頭の上が禿げ横側は禿げない。