インフレ高進やその抑制のために中銀が進める積極的な利上げに伴い、各国の債券相場は数十年ぶりの大幅下落に見舞われている。米連邦準備制度など各国中銀の債券保有はこの数年間の量的緩和(QE)で急増しているが、相場下落はその評価損計上を意味する。
 利上げは民間銀行の準備預金に対する中銀の利子支払いの増加も意味し、超過準備の付利(IOER)の制度がある米連邦準備制度は営業損失を計上。
米財務省は将来的に連邦準備制度からの国庫納付の欠陥分を埋めるための国債発行が必要になる可能性がある。英財務省はすでにイングランド銀行の損失補てんを準備している。

FRBなど国庫納付できない事態に-中銀保有債券下落や利上げの影響
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-25/RKAHOGDWLU6801