彡(ﾟ)(ﾟ)「今日は…やきうが…」

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:30:08.70

彡(ﾟ)(ﾟ)『ありません。次のニュースです。昨今のインターネットでの誹謗中傷問題に…』

「テレビ、消すね」ブチッ。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:30:25.05

「罰なんですよ、悪いことばっかりしてたから、俺ら」
ハルはそう言いながら俺の頬を撫で、その指を口元に持ってくる。
いつも俺に指を舐めさせるのが好きだった。
「お互い結婚なんかしなければよかったのに、結局こんな関係になって」
ハルのごつごつした人差し指と中指が俺の口内をまさぐる。
「いろんな人達傷つけたのも、俺たちがこんなことしてるからっす」
「ハル…」
違う、ハルは悪くない、俺が待ち合わせをいつも俺の家の近くにしてたから勘違いされて…
ハルは指を抜き、そのまま俺にキスをした。
今日から当分会えなくなる、いや、あるいはずっと。
少しでもいつもより深いキスができるようにと思い、俺はハルの頭に両手を回した。
「ふふ、ゲンさんはやっぱりかわいいな」

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:30:40.67

ワールドシリーズをみろ

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:30:41.21

貼る順番間違えたンゴ

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:05.53

>>2の前にこっちや

「テレビ、消すね」ブチッ。
俺の取ったホテルの一室。
添い寝をしているハルがテレビを消し、空気も音も二人だけのものになった。
「なあ、ほんとに行くんよな」俺が言う。
「断れるわけないじゃないすか」
ハルと一緒にいられなくなる、そう分かったのはまだ数時間前のことだった。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:23.05

～～～～～～～～～～♪
https://www.youtube.com/watch?v=TQ8WlA2GXbk
君とのラブストーリー　それは予想通り
いざ始まればひとり芝居だ
ずっとそばにいたって　結局ただの観客だ

感情のないアイムソーリー　それはいつも通り
慣れてしまえば悪くはないけど
君とのロマンスは人生柄　続きはしないことを知った

もっと違う設定で　もっと違う関係で
出会える世界線　選べたらよかった
もっと違う性格で　もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな　そう願っても無駄だから

グッバイ　君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない　でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで　痛いや　いやでも
甘いな　いやいや
グッバイ　それじゃ僕にとって君は何？
答えは分からない　分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば「君は綺麗だ」
～～～～～～～～～～

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:35.45

いつかの遠征先で、みんなで飯を食って酒を飲んで、解散して。
話し足りないとか言って俺がハルの部屋に行った。
ちょうどメジャーの中継をやってたからそれを二人で見て、
飽きてきたころに、気づいたらハルから俺に手を回してきた。
「ごめんなさい…俺…ゲンさんのこと…好きっす」

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:42.80

立て直せ

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:52.49

「うん、俺も」
そのまま唇を重ねて、ベッドに倒れて抱き合った。
「いいんすか…？」
「いいよ。ハル、タチやろ？俺ウケだから」
ハルのセックスは意外と器用だった。
職業に見合う激しいところもあり、かつネットリと焦らすような責めも得意だった。
「ゲンさんのこと、いっぱい楽しみたいんすよ」
正直最初は、同業同士でヤレるなら誰でもいいと思っていた。
まず無理なことだと思ってたし。
だが、初めて身体を重ねた日から、ハルは俺の人生の特別な存在になった。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:31:56.21

やり直せ

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:32:07.63

ハルと付き合うことになり、幸せな毎日が続いていた。
「お疲れ様です！あ、俺のチンコ欲しそうな顔してる」
「やめろよ…誰かに聞かれたらどうすんだ…声でかいんだから」
「へへっ、今日も終わったらまた部屋行きますね」
周りから見れば普通の仲のいい先輩後輩。
しかし二人の間だけに秘密がある。
いつまでもこのくらいの秘密にとどめておけばずっと幸せだったのかもしれない。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:32:23.45

「ゲンさんがそうしたいっていうなら、俺は大丈夫っすよ」
「ハル…ごめんな」
両親の『孫が見たい』という願いを裏切ることができなかった。
適当に選んだ世間体のいい女と結婚した。
子供ができるまでのセックスの時はずっとハルのことを考えていた。
罪悪感か、少しハルと距離ができたような気がして、ハルも同じことをすればいいと言った。
ハルは素直にそうしてくれて、
本当に俺達はどうしようもない関係になってしまったと思うと、少し気が楽になった。
だんだん会う回数が過剰に増えていった。
クズな自分たちに酔っていたのかもしれない。
そのせいで、破綻が起きてしまった。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:32:35.66

いろいろな噂や周りの目のせいで、前と同じようにハルとの関係を続けることが難しくなった。
俺はほとんどホテル暮らしになっていた。
今までよりずっと低い頻度で、何度かハルと会った。
「ハル…ごめんな、俺のせいで」
「ゲンさんだけのせいじゃないから、気にしないで、ほら」
会うたびに俺は泣いていた。
そして今日、いつかそうなる予感はあったが、
本当に「ハルの近くにいられなくなる」ことが分かったのだった。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:32:48.30

～～～～～～～～～～♪
誰かが偉そうに　語る恋愛の論理
何ひとつとしてピンとこなくて
飛行機の窓から見下ろした　知らない街の夜景みたいだ

もっと違う設定で　もっと違う関係で
出会える世界線　選べたらよかった
いたって純な心で　叶った恋を抱きしめて
「好きだ」とか無責任に言えたらいいな
そう願っても虚しいのさ

グッバイ　繋いだ手の向こうにエンドライン
引き伸ばすたびに　疼きだす未来には
君はいない　その事実に Cry...
そりゃ苦しいよな
～～～～～～～～～～

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:33:02.84

正常位の体制で、ハルは激しく腰を動かしている。
「んっ…んっ…」
「ゲンさん…かわいい…すき…」
覆いかぶさり、俺の耳元に届くようにハルが甘い言葉をささやく。
俺がハルの乳首を刺激すると、ハルは首を上げて目を細めて感じている。
「気持ちいっす、ゲンさん、自分でもしごいて」
ハルに突かれる快感で固く起立したモノを、右手で握り動かす。
ハルと会えなかった2週間ほどの間は自分で抜く気にもならなかった。
その分溜まった熱いザーメンが先の方まで出かかってるのが分かる。
「いっていいっすよ？俺も出すから…はぁ、はぁ」
「ハル…あっ、あんっ、」
「ゲンさん…いきます…っ」
「いく、いくいくっ」
俺が絶頂に達すると同時に、肛門の中にいつもの暖かい感覚が流れてきた。

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:33:15.50

「良かった、今日は泣かなくて」
「ハル…俺ら…」
「永遠に会えないわけじゃないじゃん、月に何回かは…いや俺の頑張り次第すけど」
「うん…」
「俺ゲンさんと付き合えて幸せでした、ありがとうございました」
「うん、俺も、ありがとう」
「しんみりしたの苦手なんで、笑って別れましょ」
「ハル、俺、ハルのことめちゃくちゃ好きだった、恥ずかしくてあんまり言わんかったけど…」
「ちょ、嬉しいっすけど、泣かせようとしないでくださいよ」
「とりあえず、頑張ろうな、お互い」
「はい！そんじゃそろそろ、明日早くにもう行かなきゃなんで」
「おう、じゃあな」
「はい、じゃあ」
部屋を出て歩いて行くハルの背中を見送った。
またな、と言わなかった、
ハルも言わなかったな。そんなことを考えていた。

END

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:33:27.09

～～～～～～～～～～♪
グッバイ　君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない　でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで　痛いや　いやでも
甘いな　いやいや
グッバイ　それじゃ僕にとって君は何？
答えは分からない　分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば「君は綺麗だ」

それもこれもロマンスの定めなら　悪くないよな
永遠も約束もないけれど　「とても綺麗だ」
～～～～～～Official髭男dism『Pretender』

**それでも動く名無し** · 2022/11/03(木) 07:33:39.74

※全てフィクションで実在の人物には一切関係がありません。