ロッテドラ1専大・菊地吏玖、スカウト見守る中2ラン被弾「本来の3~4割でした」入れ替え戦

<東都大学野球1、2部入れ替え戦:駒大5-3専大>◇第1日◇3日◇神宮  ロッテのドラフト1位、専大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)は、思わず天を仰いだ。同点の4回2死二塁。駒大の8番神宮に、フルカウントからの144キロ直球が甘く入った。2ラン。苦笑いしながら動かした唇は「まじか…」と動いているように見えた

初回、駒大の1番林(DeNA3位)に粘られた末に、フルカウントから四球を許し、盗塁、失策、適時打で先制を許した。この日はカウント3-2から、良くない結果になりがち。「狙ったところに強い球を投げようとして、それが力んで、ゾーンにいかなくて」。持ち前の低めがボール球になり、初回だけ32球を要する苦しい流れだった。  

東都野球リーグならではの入れ替え戦。「どんなチームか分からない中で、様子見で入ってしまって。向かっていく気持ちが足りなかったです」。心の乱れが細かな制球ミスにつながり、緊迫の試合でのみ込まれた。

ネット裏ではロッテ榎スカウト部長、担当の福沢スカウトも見守り、ロッテグッズを身につけて訪れる観客もいた。そんな中でドラフト1位の真価を示しきれず「本来の3~4割でした」と自慢の直球への自己評価も厳しかった。
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