覇権奪回へ欠かせない存在だ。DeNAの嶺井博希捕手(31)が3日にFA権行使のための申請書類を提出したことを受けて、ソフトバンクは交渉解禁後のアタックに向けて〝臨戦態勢〟となった。

 現在、チームでは百戦錬磨の甲斐が不動の正捕手として君臨しており、その他2番手以降の若手の出場機会がどうしても限定的となっている。場合によっては実戦から遠ざかるケースもあり、今季も2番手捕手を務めたプロ3年目の海野が一時的に実戦マスクをかぶる目的もあってファーム調整となったことがあった。

 その点、通算472試合に出場した経験豊富な嶺井が獲得できれば大きい。今季も93試合で打率2割5厘、5本塁打、30打点をマークしている。正捕手・甲斐をおびやかす存在として状況に応じた使い分けができるだけでなく、捕手層が厚くなることで先を見据えた〝ポスト・甲斐〟の育成にもつながる。

 3年契約を用意していると見られ獲得に乗り出していく。