「いくら大人気声優とはいっても、担当するキャラクターのイメージにマイナスになるような行為は御法度。人気キャラの声優を変更するのは、簡単ではないものの、今後の炎上リスクなどを考えると、降板という選択肢もあり得ます」(アニメ関係者)

 そんななか、すでに櫻井に代役を立てて放送した番組も出てきている。ハロー!プロジェクトのアイドルとしてデビューすることを夢見る“ハロプロ研修生”の密着番組『ハロドリ。』(テレビ東京系)では、2020年4月の番組開始時から櫻井がナレーションを担当していた。しかし、10月31日放送回では、声優の鈴村健一がナレーターを務めたのだ。

「今年5月に櫻井さんが新型コロナウイルスに感染した際も、『ハロドリ。』では鈴村さんが代打でナレーションを担当しました。今回も同じ流れですね」(テレビ局関係者)

 自身も人気声優である鈴村は、櫻井が所属する声優事務所「インテンション」の代表取締役でもある。

「櫻井さんがコロナに感染した時は、社長である鈴村さんが自ら出てきてサポートをするという形でしたが、今回は所属声優の不祥事を社長が“尻拭い”したということ。櫻井さんと鈴村さんはキャラクターこそ違いますが、年齢も同じなので、“落ち着いた男性のナレーション”ということで方向性に大きな違いはない。番組としても、違和感のない代役だったと思います」(同)

 もしも今後、櫻井の出演作品について代役を立てて収録をするようなことがあれば、その新キャストのギャラを含めて、追加の費用が発生することになる。そうなった場合に、櫻井サイドがその費用をかぶる可能性もあるという。

「櫻井さんは自分の不祥事で降板となったので、違約金という形であったり、あるいはギャラの返金、さらには追加収録費用の負担などといった形で、事務所がお金を払って、いろいろな問題を解決する流れも考えられる。事務所としても、できるだけお金をかけずに済ませたいところであり、そのために鈴村社長が動いているのだと思います。それこそ“タダ働き”ではないけど、鈴村社長は今後も謝罪がてら、櫻井の穴埋めに奔走するでしょう」(同)

 とはいえ、鈴村健一という人気声優が出てくれることにメリットを感じる関係者も少なくなさそうだ。

「櫻井さんもですが、鈴村さんも超人気声優。代役が鈴村さんというのはとても豪華で、それはそれでラッキーなんですよね。今後、櫻井さんの不祥事の影響で、鈴村さんに仕事を頼みやすい状況ができるかもしれません」(同)

 櫻井孝宏の今後の活動も気になるところだが、スズケンの心労や過労も心配だ。