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 若返りスイッチお~ん――。阪神・岡田彰布新監督(64)が高知・安芸で行われている秋季キャンプで、高齢を感じさせない精力的な動きを見せている。

 キャンプ初日の2日から、かねて予告していた主砲・大山の打撃改造に自ら乗り出したかと思えば、内野守備練習にはグラブ持参でグラウンドに乗り込み、小幡、高寺ら若手選手に実演指導までする熱の入れよう。
長く評論家としてネット裏から阪神を見守ってきた岡田監督だが、久々にグラウンドレベルから見る選手たちの動きはやはり新鮮なようで「前川のバッティングは可能性あると思うよ。パンチ力もあるもんな。バットが素直に出て飛距離も出る」「石井はええなあ。コントロールもストレートのキレも」と新戦力の発掘に余念がない様子だった。

 安芸のキャンプ施設は急勾配の斜面に「段々畑」のような構造でメイン球場、サブグラウンド、ブルペン、室内練習場が設置されている。
坂道を上り下りしながらの施設内移動は負担が大きいこともあり、歴代の虎指揮官たちは監督専用車に乗り込み施設内を移動することが常だった。だが、岡田監督はこの「監督車」をほとんど利用することなく、施設内を自らの足で移動する健脚ぶりも披露し周囲を驚かせている。

 64歳での監督就任は、ともに63歳だった吉田義男氏、野村克也氏を抜き、チーム歴代最高齢となるが「監督に就任してから、岡田さんは日に日に若返っているようだ」と複数の球団関係者たちも口をアングリ。
「長く『阪神の監督をもう一度やりたい』という気持ちを持っていたそうだが、それも納得がいく。選手たちに教えたいこと、伝えたいことが山のようにあったのだろう。本当に毎日生き生きしているよ」との声がチーム内の方々から上がっている。

 周囲には「そら疲れとるよ」「(夜は)酒くらい飲まんとやってられんわ」と冗談めかしてボヤく岡田監督だが、剣の切っ先に鈍りは一切ない。猛虎愛でピチピチに若返ってしまった老将が、18年ぶりのアレへ向け、チームをけん引する。そらそうよ。