「結果が出ないからと言って、すぐにそれまでやっていた動きをやめてしまったら、(たまたま)結果が出たとしても、それって縁起担ぎみたいなものだからさ。すぐになくなってしまうと思う。正解か不正解か、答えにたどりつくまで続けてみないとわからない」

 そして、こうも表現した。「同じものを毎日食べ続けていると、わずかな違いに気付くようになる。同じメニューなのに味が違う、作っている人が違うのかなって。小さい違いに気付ける感覚を持ってほしい。(野球を)うまくなろうと思ったら、それはすごく大事」

 食事といえば、イチロー氏は現役時代、毎朝欠かさずカレーを食べていると都市伝説的に語られていた。講義終了後、サインを所望した選手から「今でも毎日カレーを食べていらっしゃるのですか?」と聞かれたイチロー氏。「それを話し始めると長くなる」と言いつつ、「ホームゲームで家にいた時だけだから。1シーズン162試合のうち半分だから、MAX81回になるけれど、そこまでは食べていない。ビジターの時はハンバーガーとか食べていたよ」と詳しく明かした。

 それにしても一般の人に比べれば、カレーの頻度が異常に多かったのは間違いなさそう。毎日のように同じ物を食べ、私生活を含めて“ちょっとした違いに気付く”メンタリティを持っていたからこそ、毎年コンスタントに抜群の成績を残すことができたのかもしれない。

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