巨人・久保康生新巡回投手コーチ(64)が4日、宮崎での秋季キャンプに合流。阪神のコーチ時代に、メッセンジャーを大成させた百戦錬磨の男が、手腕を発揮する。

 ブルペンで精力的に動いた。身ぶり手ぶりを交え、若手に体の使い方などをレクチャーした。「力を出す原理が分かっていないと、投球の再現性と力感は出ない。どうしたら力が出るんだというところをしっかり伝えていきたい」と語った。

 数々の名投手を指導した。近鉄のコーチ時代は日米通算170勝の岩隈を育てた。阪神では来日当初、思うように結果を残せなかったメッセンジャーに対し「横振りを縦振りに変えた」という。フォーム修正を施したことで劇的に変化し、通算98勝を挙げた。「自分に合った投げ方はその原理によって出る」とノウハウを伝授する。

 「1人でもああいう(メッセのような)投手が出てくるとチームって大きく変わる」と持論も展開。豊富な経験を生かし、投手陣の再建を目指す巨人を支える。

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