トヨタが電動車戦略を見直しか? ロイター通信が報じた内容を読み解く
10/25(火) 10:50配信


トヨタはe-TNGAを開発する段階でギガプレスの検討を行なった。実際にアルミメーカーに試作も依頼した。しかし、テスラの車両内部骨格は1種類だけだ。そのためギガプレス用の金型はひとつで済む。セダンでもSUVでも、同じ形状の大きな鋳物製フロントまわりとリヤまわりを共有する。しかし、トヨタのコスト計算では「ギガプレスは採算が取れない」との結論になったと筆者は聞いている。

工場を完全に一新する場合は、たとえばスウェーデンのボルボ・カーズが発表しているように1カ所の工場で済む場合には、9000トン級のギガプレスマシンを導入しても採算は取れるだろう。

しかし、トヨタの場合、海外生産拠点のすべてに導入するわけにはゆかず(そうする必要もない)、たとえばいくつかの国の工場に導入し、ほかの国の工場へは輸出で対応するとなると、輸送コストや部品関税が上乗せになってしまう。