https://news.yahoo.co.jp/articles/6a3e010ab45f1e12913581fbe457bb5eb0faf066

「運転手さん、いま信号、赤でしたよね?」

東京都内の大通りにかかるスクランブル交差点。昨年10月、会社員の女性(36)は、自転車で交差点を渡ったところで警察官に呼び止められた。女性は青信号で渡ったのに、なぜ止められたのか理解できなかった。

警察官は「青だったのは歩行者用の信号です。車道の信号は赤でしたよ。守らなきゃいけないのは、車道の信号です」と説明。自転車は道交法上、「軽車両」に分類されるため、原則、車道を走り、車道の信号に従わなくてはならない。女性は歩道の青信号で渡っており、「その認識が全くなかった」という。

さらに、歩道を渡っていた男性が自転車を避けるような動きをしたため、「歩行者妨害」とも指摘され、女性は赤切符を切られた。数日後、警察署で取り調べを受け、書類送検されたが、起訴はされなかった。

女性は「同じ交差点を見ても、車道の信号を見ている自転車もいるが、歩道の信号を見ている人も多い」とし、「今は、『私は車』と言い聞かせながら自転車に乗っている」と話した。