ルーキーイヤーの2017年には新人王を獲得するなど、ショートのレギュラーとして定着してきたが、今年は開幕から打撃不振に陥り低迷。
5月には試合中に二軍降格を告げられ、立浪監督の「戦う顔をしていない」というコメントも大きな話題となった。
その後、一時は一軍復帰を果たすも、43試合の出場でわずかに22安打、打率.172と、プロ入り以来最低の成績でシーズンを終えている。

苦境に追い込まれた京田に対してトレードの話が浮上しているというのだ。前出のスポーツ担当記者は、中日のチーム事情について説明する。
「中日はこのオフに桂依央利、A,マルティネス、山下斐紹という3人の捕手が退団しています。ドラフトでは4位で山浅龍之介(聖光学院)を指名しましたが、高卒捕手ですし、すぐに一軍戦力になるのは難しい。
現状で捕手登録の選手は6人しかおらず、郡司裕也も他のポジションを守ることが多いです。正捕手の木下拓哉に何かあれば、捕手事情がかなり苦しくなります」
そこで、京田を交換要員にして、トレードで捕手を獲得しようとする動きがあるという。

「京田のトレード相手は、DeNAの戸柱恭孝ではないかという話が出ています。守備面は木下に劣りますが、打撃はパンチ力があり、実績も申し分ない。
一方、DeNAは、ショートを守る大和の力が落ちてきたことに加えて、若手の森敬斗もまだシーズンを通して使うのは不安です。守備に定評がある京田は、“うってつけの人材”で、DeNAサイドの評価は高いようです。
ただし、ここに来て、捕手の嶺井博希がFA宣言して、他球団に移籍の可能性が出てきました。
嶺井がFAで流出すれば、DeNAは戸柱を放出できないため、『京田-戸柱』のトレードが破談になる可能性もありますが、嶺井が残留すれば、話し合いが一気に進みそうです」(前出のスポーツ担当記者)