巨人・原辰徳監督(64)が6日、東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合後に一部投手へカミナリを落とした。

 試合そのものは7回まで2点をリードしながら、終盤の2イニングで4本塁打などで6点を献上。4―8で逆転負けを喫した。8回は育成選手の京本が村上の同点2ランを浴び、同じく育成の堀岡が山田の勝ち越しソロを含む2失点。9回は鍬原が塩見と村上に2発のソロを食らった。

 そして試合後には、WBC本番の延長戦を想定したタイブレークの練習も行われた。無死二塁のピンチの場面から登板したのは畠だった。すると、先頭打者の西川に左前へ適時打を許したのを皮切りに、四球も絡んで3安打4失点の結果に終わった。

 原監督は「まあ、育成の選手は2倍、3倍、10倍ぐらいに今日の経験を力にしてもらえればいい。それがチームにとって大きなことですから」と糧とすることを求めた。ただ、返す刀で向けられたのは畠を筆頭とした支配下選手だった。

「むしろ、実績を残している投手が何をよみうりランド(ジャイアンツ球場)で練習しているのかなと。コーチは何を指導しているのかなというね。あえてその投手の名前は言いませんけれども」

 現在はこの日の強化試合のために秋季キャンプ地の宮崎から一時帰京している。宮崎では育成を含めた若手が鍛錬を積む一方、中堅クラス以上はジャイアンツ球場で調整を行っている。ある程度の信頼があるからこそキャンプを〝免除〟されているわけだが、簡単に打ち込まれる結果にモノ申さざるを得なかったようだ。

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