巨人・原辰徳監督(64)が8日の宮崎秋季キャンプでプチ噴火を起こした。

 若手投手陣が続々とブルペン入りした中、突如として指揮官の大声が響き渡った。「何でストライク入らないんだよ!」。捕手の背後に回って球の軌道を確認していたところ、なかなか制球が定まらず、思わず声を荒らげた。そのマウンドに立っていたのは、育成選手の堀岡隼人投手(24)だった。

 育成出身の堀岡は、2019年7月に支配下に昇格。翌20年8月6日の阪神戦(甲子園)では一死しか奪えずに、満塁弾を含む4安打2四球7失点と大炎上し、野手の増田大が登板するきっかけに…。大惨敗した試合後、原監督は「(そのまま)堀岡を投げさせることのほうがはるかに失礼」と辛らつなコメントを発したこともあった。

 21年オフには再び育成契約に移行。6日に東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合では同点の場面で登板した。絶好のアピールの舞台ではあったが、先頭打者の山田(ヤクルト)に決勝弾を浴びるなど、1イニングもたず3安打2失点で降板していた。

 再起を期す中で飛んだ指揮官のカツ。これで一段と気合が入ったのか、その後の堀岡の制球は安定し、原監督も「おぉ~」と納得の表情を浮かべた。

 侍戦後には秋季キャンプを免除され、ジャイアンツ球場で調整する中堅の畠らが結果を残せず「何を練習しているのか」と厳しくムチを入れたばかり。投手陣の強化は不可欠で、悠長には構えていられない。

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