【ラスベガス(米ネバダ州)7日(日本時間8日)=丹羽政善通信員】8日(同9日)から2日間の日程でゼネラルマネジャー(GM)会議が開催され、本格的にオフシーズンの移籍市場が動き出す。その中、ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使して大リーグ移籍を目指す千賀滉大投手(29)が早くも注目を集めている。シカゴの地元メディアが「現時点でカブスが一歩リードしている」などとさっそく報じ、注目度の高さをうかがわせた。

【写真】今オフFA18位にランクインした千賀滉大

千賀の獲得について、カブスがリードしていると伝えたのはNBCスポーツ・シカゴ(電子版)だ。11日(同12日)からFA選手との交渉が解禁される。ゴードン・ウィッテンマイヤー記者は会場を訪れていた千賀の代理人を務める予定のジョエル・ウルフ氏を取材し「鈴木誠也(カブス)と千賀が連絡を取り合っていると明かした」などと報じた。

ウルフ氏のクライアントである鈴木はカブスでプレーすることの素晴らしさ、シカゴの街の住み心地の良さを千賀に伝えたという。「そうした情報は、日本人選手にとって有益だ」とウルフ氏は指摘し「アメリカ人なら、その街のことが分かる。しかし、日本人には初めてだったりするので、影響が大きい」とのコメントを報じた。

ウィッテンマイヤー記者によれば、カブスは再建中であるものの、このオフは補強に積極的で、ジェド・ホイヤー球団社長も「来季は、プレーオフを狙うと話していた」とのこと。ホイヤー社長とウルフ氏が、交渉解禁後、すぐに会う予定があることも伝えている。