彡(゚)(゚)「今日は…やきうが…」
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「無かったなーって思ってなかなか眠れんくて、12時くらいになんとなくテレビつけたらさ」
朝食会場。
みんな起きてくる時間がバラバラで、
俺はカズマさんと二人で食べていた。
「何やってんすか、夜更かしはアカンすよ」
「起きれてるからいいんだよ、そんでさ、なんかアニメやってて」
「アニメっすか」
「それで『エッチなことは相手のことを理解すればするほど気持ちがいい』って言ってたんだよ」
「朝から何言ってんすか…」 「ムネはどう思う?」
「えっ?」
「そうだと思う?理解したら気持ちよくなるんかな」
「まあ、そうなんじゃないすか」
「じゃあムネのこともっと知らんとな…」
「えっ、えっ?」
「なに、オーバーやな」
「俺とエッチなことしたいんすか?」
「うん、今度やろうや…ごちそうさまでした」
「ちょ、待ってくださいよ」 マイペースすぎるカズマさんは去り、
その後特に二人でゆっくり話す機会もなく一緒に行動する期間が終わってしまった。
カズマさんはなんで急にあんなことを…?
疑問がぐるぐる頭の中を回る。
俺をからかっただけかもしれない。
カズマさんのことだし、何も考えてないだけかもしれない。
そもそも俺は「できる」のか…?
正直自分のセクシャリティを言い切れる自信が無かった。
そこから何日経っても、自分の中で答えが出せないでいた。 数週間後、俺は仲のいい先輩と買い物に出ていた。俺の運転だ。
「いい車買ったなあ、ちょっと派手やけど」
「あざす、テツさん、相談いいすか?」
「どうしたん?」
「付き合ってない人にエッチしたいって急に言われたらどうします?」
「なんやそれ…」
「自分はその人のことが好きかどうか分かんない状態っす」
「闇雲にやっても面倒なことになるだけやからな、やっぱり自分の気持ちをはっきりさせんと」
「やっぱそうっすよね」 「それ、いつ言われたん?」
「んーと、チカさんの誕生日お祝いした日だから、9日っすね」
「結構前やん…そんなに悩んでるなら、もう結構好きなんじゃないの?」
「そうなんすかね…」
「どこの人?」
「きょz…」
「ん?」
「きょ、京都だったか奈良だったか…」
「関西かぁ、関西の女は怖えぞ」
「はは…、そうすかね…」
俺の愛想笑いでこの話が終わった。 家に帰ると高校の同級生からLINEが来ていた。
『久しぶり!お前マジですごかね!
俺も今東京で働きよるたい!今度呑み行こ!
あと、今彼女おると?
よかったら紹介したい人がおる!』
嫌なんだよな、こういうの…。
俺は既読無視し、スマホを置いてベッドに寝転がった。
他人に俺の恋愛を決められたくない。
誰と結婚するとか子供作るとか勝手に言われて、嫌だろ。
カズマさんだって勝手にあんなこと言ってきて。
そのせいで俺はこんなに悩んでて…。
カズマさん…連絡無いな…。
別に約束したわけじゃないけど。
やっぱりからかっただけなのかな。
既婚者だし。
俺はスマホをもう一度手に取った。 カズマさんの名前で検索をかけた。
Wikipediaを読んだ。
韓国ドラマ、今度教えてもらおう。
インスタでカズマさんのフルネームのタグで検索した。
あっこの写真かっこいい。スクショを撮る。
Twitterでカズマさんの名前を検索した。
ファン多いなあ。
上げるならもっとズームして撮ったの上げろよ。
スーツかっこいい。
私服もいいな。
俺の名前も入れて検索してみた。
結構ツーショットあるんだな。
全部保存しよう。
足りない。
足りない。
やっぱりもっと知りたい。 数日後、俺はカズマさんを夕食に誘った。
「久しぶりっす」
「おう、何食おうか」
「いいとこあるんで、ついてきてください」
誰もいない裏路地に入る。
「ここらへんで」
「おい、ここってラブホ…」
困った顔をしたカズマさんに詰め寄る。
「やりたいって言ったの、忘れたらアカンすよ、ほら」
カズマさんの頭を押さえて無理やりキスをした。
「んっ…」
「んちゅ…っは、ねえ、裸になって、お互いのこともっと理解しましょうよ」
カズマさんは真っ赤になっている。
「ほら、入るっすよ」
俺より少し身長の低いカズマさんの両肩を押さえてホテルに入っていく。
「カズマさんのこと、いっぱい教えてください」 ※全てフィクションです。実在の人物や団体には一切関係ありません。 >>13
0:00と7:30くらいにだけあげるンゴ
夜はたまに寝落ちちゃうンゴ🥺 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています