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ゴッドハンド後は流石に自浄作用が働くようになったみたいやで


2003年、それまで地域でバラバラに活動していた研究者が全国で連携し、日本旧石器学会が発足。10年には国内のあらゆる旧石器時代の遺跡(約1万200か所)のデータベースが完成し、研究成果が整理・透明化された。

 ねつ造遺跡を巡っては、発掘現場で石器が出るとまず報道発表し、それから学会で報告する――という流れが常態化していた。「でも、大々的に世間に発表された後だと、おかしいと思っても批判しにくい。言えない雰囲気が先に作られて、そのまま既成事実となってしまう危うさがあった」

 ねつ造の発覚後は違う。長崎さんは、2010年に開かれた学会で、ある研究者が「石器だ」と報告した出土品について、他の研究者が「自然に砕けた石だ」と猛然と批判し、会場で激論になった場面を見た。「ああ、これが健全な姿だと思いました」