阪神・岡田監督が“サトテル改造”を宣言した。侍ジャパンでの強化試合を終えた佐藤輝は、12日から秋季キャンプに合流予定。10月中は代表戦を控えていたため、あえて指導しなかったが、すでに修正ポイントは把握済みで、満を持して指揮官がメスを入れる。

 「(改造は)そら、やらなあかんわな。スタンス狭いやろ。あの脚の長さやと、もうちょっと、スタンスいるで。スタンスが狭いから差し込まれるやろ」

 評論家としてネット裏から見つめてきた背番号8の弱点を的確に指摘した。ポイントはスタンスの狭さ。重心が高くなるため、右足の踏み込みが自然と弱くなり、直球に力負けしていると分析した。一方で、その穴がありながらも「あれで20本打てるんやもんな」とポテンシャルの高さも認めている。「スタンスを広くして押し込まなあかん。150(キロ)ぐらいの速いボールが来るんやから、下半身も向かっていく力が必要」と説いた。

 今秋は打撃フォームはもちろん、根本的な体力強化も必要とみている。指揮官は「基本的に下半身は弱いと思うな。体力的にな」と振り込みに加え、走り込みも課すことを予告した。「一番、変えなあかんのは佐藤かも分からん。(変える部分は)そらバッティングになるよなぁ」。若き怪物を新境地へ導く。