セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の百貨店「そごう・西武」が、米ファンド傘下で新たなスタートを切ることとなった。そごう・西武を買収した「フォートレス・インベストメント・グループ」は不動産案件を強みとしているものの、百貨店の経営手腕は未知数だ。百貨店の姿が大きく変わる可能性もある。

 フォートレスは11日、「西武池袋本店(東京都豊島区)を含む店舗の改装と設備投資に200億円以上を投じる予定だ」などとするコメントを出した。家電量販店大手ヨドバシHDと連携し、そごう・西武の再建を進める計画だ。

 関係者によると、ヨドバシが西武池袋本店と西武渋谷店(東京都渋谷区)、そごう千葉店(千葉市)の一部を取得する案が出ている。

 このうち西武池袋本店は、ヨドバシが建物のほとんどを取得するとみられる。1階などに家電量販店を出店したうえで、百貨店全体をヨドバシが運営する可能性がある。