オリックスから国内FA権を行使した伏見寅威捕手(32)の日本ハム入りが有力になったことが13日、分かった。FA交渉解禁後に水面下で日本ハムからアタックを受け、条件提示も受けたようで、熱意や誠意を前向きに受け止めた。

 最下位からの巻き返しを期す日本ハムにとって、捕手は大きな補強ポイントだった。新庄監督が交渉解禁となった11日、「優勝を目指す来年、伏見君の力を貸してほしい。きょう解禁で、すぐフロントの方に『さあ、動きましょう』とお願いした」と獲得への思いを公言していた。

 伏見は日本ハムの本拠地の北海道出身。東海大四高から東海大を経て、12年ドラフト3位でオリックスに入団。プロ10年目の今季、捕手ではチーム最多の76試合に出場し、リーグ連覇、日本一に貢献した。年俸4500万円(推定)は補償が発生しないCランクとみられる。オリックスも年俸増と複数年契約をベースに残留を要請しているが、伏見は近日中に移籍の結論を出すとみられる。