パリ症候群(パリしょうこうぐん、仏: syndrome de Paris, 英: Paris syndrome)とは、「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語である[2]。


フランス語学者森田美里[13] によると、フランス語会話において舌打ちが聞こえる人と、パリ症候群になりやすい日本人の特徴は非常によく似ているという[14]。フランス語の会話で使われるフィラー(英語版)(会話の合間に使われる感動詞の一種)を、日本での舌打ちと誤解し、精神的なストレスになってしまうというものである[14]。その原因は、フランス語に関する彼らの能力・学習方法の未熟さである、と森田は報告している[14]。