https://news.yahoo.co.jp/articles/f84450fac3ec332462fb6976b0b2695c0c8afcd1
別メディア『RBC Sports』は、1993年アイスダンス世界選手権金メダリストのアレクサンドル・ズーリン氏を直撃。同氏はWADAの要求に怒りを隠せず、「これはすごく不公平な話だ。女子シングルで私が一番好きなカミラには、全く理解できない物質の痕跡が残っていた。ワリエワの処分に何か違うことを期待するのは無謀だ」と語る。

 加えてズーリン氏は、世界のフィギュアスケートの発展を損なう恐れさえあると訴え、言葉がさらにエスカレートする。

「これは明らかに心理的なプレッシャーでもある。(例えるなら)カミラは300年間の選手資格をはく奪されて、死刑宣告をされたようなものだ。彼らの要求は完全に馬鹿げている。ロシアのアスリート抜きの大会で何が起こるのか、見るに耐えられない。ある種ひどいスケーティングだ」と同氏は付け加えた。

 最後は吐き捨てるように、「ジャスティン・ガトリンというランナーがいますが、彼は2回失格になったのにオリンピックチャンピオンになりました。彼は大量のドーピングをしていたので、信じられないスピードに達することができた。彼はアメリカのような国に住んでいるから、全てが許される」と皮肉を述べた。

 ズーリン氏が例に挙げたガトリンは2004年アテネオリンピック100mで金メダルに輝き、世界選手権でも多くのメダルを獲得した米国陸上界のスター選手だが、過去ドーピング違反で2度出場停止処分を受けている。ガトリンは今年40歳の誕生日となる2月10日に、自身のインスタグラムで現役引退を表明した。