0001それでも動く名無し
2022/11/18(金) 00:37:53.19ID:imJIw3Jc0石巻市万石浦小の敷地内にある地域の塩田の歴史を記した石碑が傾いていることが分かり、石巻ライオンズクラブ（石巻ＬＣ）がこのほど修復した。１５日に石巻ＬＣの田中宏和会長らが同校を訪れ、安部崇校長に修復完了を報告した。
黒御影石製で高さ９０センチ、幅１８０センチ、厚さ２０センチの堂々とした石碑で、台座の上に置かれている。前面には「ふるさとの史跡 流留・渡波塩田跡地」と記され、１９６０年まで約３３０年間、万石浦小の敷地周辺で行われていた塩田の歴史、入り浜式塩造りの様子を写した写真が刻み込んである。
２００３年に当時の石巻東ライオンズクラブ（石巻東ＬＣ、その後解散）が建立し、市制７０周年を記念して市に寄贈した。
東日本大震災では被害を免れ、その後の余震でも変わった様子はなかったが、今年３月１６日深夜に発生し宮城県と福島県で震度６強を観測した地震の後、たまたま石碑を見た会員が異変に気付いた。度重なる地震が徐々に影響したのではないかとみられる。
目視で分かるほど、片方が沈み込み、このまま放置するのは危険と判断した。小学校の敷地内にあり、児童が塩造りを学ぶ郷土資料館も隣接している。
石巻ＬＣは石巻東ＬＣの事業や会員の一部を引き継いでいたことから学校と相談して傾きの修正と安全性の確保を図ることを決め、会員事業所に工事を発注。１０月に修復を終えた。
同校を訪れた田中会長は「地域の貴重な歴史を後世に伝える石碑。責任を持って修復した」と報告。安部校長は「児童は塩田の歴史を学んでおり、石碑はその象徴。改めて感謝したい」と述べた。
