資産家イーロン・マスク氏は先月買収した米ツイッターの従業員に対し、激務を伴う新たな職場環境にコミットするか、それとも去るか、最後通告を突き付けた。その結果、残留を拒否する従業員がマスク氏の予想を上回り、ツイッターの業務がリスクにさらされる恐れがあると事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  マスク氏はこれまでリモート勤務を断固容認しない姿勢を示していたが、17日の電子メールではややトーンダウンし、「承認に必要なのは、あなたの優れた貢献を上司が責任を持って確認することだけだ」と説明。さらに従業員は少なくとも月1回、対面で同僚との会議に参加すべきだとした。

  複数の関係者によると、あまりにも多くの従業員が自社サービスの機能に関する知識と共にツイッターを去り、同社の通常業務で問題解決やシステムのアップデートに支障が生じかねないと退職組の一部は考えているという。

  マスク氏は16日、ツイッターの従業員に対し、同社での勤務を続けるかどうかについて正式な回答を要求。米東部時間17日午後5時(日本時間18日午前7時)を期限としていた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-18/RLIGY6T0AFB601