0001それでも動く名無し
2022/11/19(土) 15:19:21.78ID:BlOImrCB0オスだけ殺す毒タンパク質の名前は「Oscar(オス狩る)」と名付けられたようです。
日本の東京大学で行われた研究によれば、チョウやガに感染する細菌「ボルバキア」が、オスだけを狙って殺す仕組みを解明し、
原因となるタンパク質が明らかになった、とのこと。
恐ろし気な細菌ですが、もし上手く使いこなせるようになれば、次世代の性操作技術の開発につなげられると期待されます。
これまでの研究により、ボルバキアが感染すると宿主には
①オス殺し、
②オスからメスへの性転換
③メスだけでも生殖できる単為生殖能力の獲得
④ボルバキアに感染した卵子しか精子が受精しなくなる細胞質不和合
など、4種類の変化が起こることが知られています。
これら4種類の変化は性システムのハイジャックによって発生しており、どの場合でも感染したメスを増やす方向に働きます。
ボルバキアは細胞内部に感染するタイプの寄生者であり、通常感染の他に卵子に紛れ込むことで母から子へと遺伝子のように伝染することが可能です。
そのためボルバキアは感染した種内でメスの割合を増やして感染を拡大し、繁栄を目指すのです。
4種類のうち、どの方法を採用するかはボルバキア内のバリエーションによって異なっていますが、なかでもアワノメイガというガに起こる「オス殺し」は極めてユニークな現象であることが知られています。