同大会はスタジアム建設の過程などで、極めて過酷な労働環境の中、外国人労働者を主として約6500人が亡くなったと報じられるが、ベジェリンはそうした犠牲の上に成り立つ大会に対して疑問を投げかけている。


「今日、僕がここにいるというのは、カタールにいないこと、スペイン代表に選ばれなかったことを意味する。彼らの一員になれなかったことは悲しい。でも一方で、喜んでいる自分だっている。フットボールの世界大会の構築プロセスで6500人が亡くなり、その重みを背負って楽しめるのかは分からないからね」


「亡くなったのはパキスタンやバングラディッシュの人たちで、その大半は30~40代。彼らは自分たち、その家族にとってふさわしい生活を求めただけなんだ。フットボールは今一度、社会の、貪欲さの、利己主義の鏡となったんだよ。まったく、限度ってものを知らない」


「僕たちを断絶するような出来事ばかりが大きくなっていくし、それはすれ違いや不公平を伴う。この壁を取り払う唯一の方法は、自分たちの中に人情や共感、愛情を見つけ出して、自分たちのコミュニティーを信じ、その中につながりを生み出すことだけとなる」

「僕たちのこれだけ偏った社会において、僕たちは人間としてお互いを見つめ合わなくてはいけないんだ」