A氏がある日、いつもの灰皿のあるコンビニ駐車場でひと息ついていた時のこと。
「そこにタクシー2台が停まっていて、運転手2人が話しながらタバコを吸っていたんです」

「先輩の方が自分の経験談を話し始めました。
プロレスラーのオカダカズチカがデカいスーツケースを持って乗車してきて、トランクに入れてあげようとしたら、重くて持ち上げられず『すいません。自分が入れますから』と屈強な体躯を小さくしていた話に始まり、
故・上島竜兵は腰が低く、あまりにおとなしくてビックリした話が続き…」(A氏)

その後輩は「へぇ~」と相槌を打ちながらも、関心がないのか、スマホの検索を止めないでいたという。

「それで先輩がムキになったのかもしれません。『最低なヤツもいるけどな』と続けたんです。
さすがに後輩もスマホを止めて『誰ですか』と身を乗り出し始めた
その先輩は『あばれる君だよ』と切り出したんです」(A氏)

その先輩は赤坂で、あばれる君を乗せたんだそうですが、ブスっとした表情で『杉並まで』と言われ、
丁重に『杉並のどちらまで行きましょうか』と尋ねたところ、なぜかキレられたというんです。
いきなり『杉並っていったら阿佐ヶ谷に決まってんだろ!』と怒鳴り上げられたとか」

確かに、阿佐ヶ谷には杉並区役所や杉並警察署など、杉並区の公共施設が集中している。
とはいえ、人によっては「高円寺」や「荻窪」を思い浮かべる場合もある。
あまりにも理不尽なキレ方と言われても仕方ない振る舞いだ。
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