中国では大学生を中心に、ヌード写真を借金のカタに取られるオンラインローンが広がっていると人民日報が伝えています。この「ヌード・ローン」では、いわゆる借用書(IOU)の代わりに裸になった状態で自分が何物なのかを示すIDカードを掲げた写真を提出した上でお金を借りるという形態が取られており、「期限までに借金を返済できない場合はインターネット上で公開する」という条件が付与されています。さらに、ヌードのIOUだけでなく、家族の住所や電話番号などの個人情報の提供まで求められることも多いそうです。

ヌード・ローンはネット上で契約が成立するオンラインローンで、 貸し手と借り手はQQ groupchatsというチャットサービスで出会います。利用者には大学生が多く、大学生の場合は最大で1万5000元(約24万円)のお金を36カ月払いの条件で借りることが可能。なお、学費の支払いのためヌード・ローンを利用する学生が多いという指摘が挙がっています。

多くの学生はヌードを公開されることを恐れて借金を必死で返済しますが、高い利息のせいで返済が滞ることもよくあるとのこと。人民日報によると、かつてヌード・ローンを利用した経験のあるリーリーさんは500元(約8000円)を借りたところ、週あたり30%という高い利息のせいで返済できず、返済期限にさらにヌード・ローンでお金を借りてその場しのぎをするという自転車操業によって、最終的に借金の額は5万5000元(約89万円)にまで膨らんでしまったそうです。
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