昭和時代に登場し、長い時間を経てすっかり定着した温水洗浄便座。肛門の汚れを洗浄してくれる“文明の利器”として、一般家庭への普及率は約8割に達している。しかし、その優れモノが“ある病気”を誘因していると警告する医師たちがいるのだ。10月14日、第77回日本大腸肛門病学会で発表されたある提言が消化器外科医たちの関心を集めている。

〈温水洗浄便座を1日2回以上使用する人は肛門失禁が重症化する〉

 肛門失禁(便失禁)という言葉ではピンとこないが、平たく言えば「うんこを漏らす」ということ。つまり、温水洗浄便座の使用が便漏れにつながるというのだ。

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