攻撃力の整備が最大の課題とされる中、計算できる野手2人を出して、獲得したのはいずれも投手。
センターラインの二遊間は守りのうえでも重要だから、2人の放出に異論が出るのは理解できる。
立浪監督は、空いたポジションを若手に競わせる方針のようだが、それにも疑問がある。
なんでも競争と言えば聞こえはいいものの、新戦力の台頭を促すためにポジションを空けてやるのは違うだろう。
上がお膳立てをしてやった中でのレギュラー争いが真の競争と言えるのか。促成栽培では本当の力はつかない。

もうひとつ、残念なことがある。今回の2件のトレードが、立浪監督の日本不在中に発表されたことだ。
立浪監督は新外国人の獲得調査のために11日からドミニカ共和国に滞在していた。
阿部も京田も多くのファンに支持された選手。トレードは球団の専権事項というのは建前で、監督の意向が最大限に反映される。
立浪監督が自らの口で堂々と説明するべきではなかったか。あえてドミニカ滞在中に発表したとまでは勘繰らないが、
トレードに後ろめたさがあると思われては、監督自身にも出ていく選手にもプラスにならない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f319f6f77ddd94be814b1d13c57cea87cd3c314