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識者「自分に自信のない人は現実離れした話を好む」
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0001それでも動く名無し
垢版 |
2022/11/30(水) 05:03:45.09ID:fl28Zw35M
識者「アニメやゲームや芸能界や外国や歴史や宇宙や深海など自分の身の回りからかけ離れた話をしたがる」

だそうだ
0002それでも動く名無し
垢版 |
2022/11/30(水) 05:04:00.73ID:fl28Zw35M
心当たりのあるやつはいないか?
0003それでも動く名無し
垢版 |
2022/11/30(水) 05:04:10.75ID:aJKHL7r/0
今に雨はあがるでしょう。そうすれば、自然界の生きとし生けるものはすべて甦り、ほっと息がつける。ところが、このぼくだけは、この嵐でさえ甦らせることはできないんだ。人生は失われた、もう取り返しがつかない──そんな思いが、昼も夜も、まるで家の悪霊みたいに、ぼくの心をさいなむんだ。過去なんてものはない。そんなものは、ささいなことにかまけているうちに過ぎてしまった。現在はというと、これがまたはちゃめちゃで、おぞましいの一語につきる。これがぼくの人生です、ぼくの愛の顚末なんだ。ぼくはこの人生や愛をどこに持ってけばいいんです? どう扱えばいいんです? ぼくの生き生きとした感情は、暗い穴に差しこむ日の光のように、空しく消えていく。ぼくも同じように消えていくんだ。 十年前あの女に出会ったのは、亡くなった妹の部屋だった。あのとき彼女は十七で、ぼくは三十七だった。どうしてあのとき恋してプロポーズしなかったんだろう。やろうと思えばできたじゃないか。そうしていれば、あの人は今ではぼくの妻だ……。そう……。さだめし今ごろは、二人して嵐に目を覚ましていることだろう。彼女は雷鳴におびえている。ぼくは彼女を抱き寄せて、ささやきかける。「さあ、心配はおよし、ぼくがいるからね」。ああ、考えるだけでうっとりするなあ。思わず笑みまでこぼれてくるじゃないか……。だがな、ちくしょうめ、頭のなかがこんがらがってきたぞ……。どうして、俺は老いてしまったんだ? どうしてあの人はぼくのことを分かってくれないんだ? あの人の言い草だとか、怠惰なモラル、世界の破滅がどうのこうのという、あのたわけたものぐさな考え──何もかも虫酸が走る。
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