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 今年は、選考委員が口々に「不作」「停滞感」と評する結果となった。一方でワールドカップの熱気はすごく、日本が強豪・ドイツから大金星を挙げると列島中が歓喜した。選考委員の室井滋は「もうちょっと後の開催でしたら長友(佑都)選手の『ブラボー!ブラボー!ブラボー!』が絶対に入っていたのにな」と、ドイツ戦後に長友選手が放った歓喜のワードを取りこぼし、悔しそうに語った。

 歴史を塗り替えた日本代表の熱戦は「ドーハの歓喜」と称えられている。同じく選考委員のやくみつるは「その言葉が発せられたときは、トップテンは決まっていて事務局が各受賞者にオファーを掛けていた時期。これは大人の事情で拾い得ないということで収めていただきたい」と説明し「スペイン戦の結果によっては『ドーハの狂気』になるかもしれないし、決勝トーナメント進出を逃せば『ドーハのぬか喜び』になるかもしれない。まだ言葉の重要度が決まりませんので、もし来年の選考会で何らかの形で拾えたら拾いたいですが、今年に関してはサッカー、ワールドカップ関連が残り得なかった」とした。

やく「負けたらドーハのぬか喜びになるかもしれないから」