以下は、ツイッター社に勤務していた機械学習エンジニアであり、感謝祭の前夜に解雇された30歳の日本人、イハラ・イクヒロさんからの聞き語りを文書化したものだ。

私を解雇するというメールが届いたのは、感謝祭の前夜でした。

私は翌日に有給休暇を取っており、そのメールが届いた時には、翌朝の飛行機に乗るための準備をしていました。

解雇される前、私はツイッター(Twitter)のホーム・タイムライン・モデリング部門のテックリードを務めていました。基本的には、タイムラインを無作為に並べ替えたり、フォローしていない人のツイートを挿入したりしてごちゃごちゃにするというのが私たちの業務でした。

メールの内容は次のとおりでした。

直近のコードレビューの結果、貴殿のコードは満足のいくものではないと判断されました。残念ながら、ツイッターにおける貴殿の雇用は直ちに終了することをお知らせします。

このメールが言及する「コードレビュー」とは何か、私は未だに理解していません。マスク氏が各エンジニアと1対1でコードレビューを行うと言ったのを覚えています。私はこれを喜んでいたですが、結局、実現されることはありませんでした。

エンジニア一人一人に会う時間はありませんでした。最終的に、「レビュー」は、各部門全体で、その部門が行っていることをプレゼンテーションする形になりました。マスク氏が私の部門に辿り着く頃には深夜になっていました。
https://www.businessinsider.jp/post-262628