0001それでも動く名無し
2022/12/03(土) 16:51:45.42ID:oXkvbeV9rhttps://news.yahoo.co.jp/articles/89bbd1af64cdc0ceb91224989fd4da35c33a5806
飲酒・パーティー三昧のハッスル・カルチャーの終焉
フランスのある男性が「ノリ」が悪いことを理由に「不当に解雇された」として、勤めていた会社を訴えていた裁判の判決がついに出た。
裁判所の文書によれば、同氏は、社内のセミナーやパーティー、週末の社交イベントへの参加を拒否し続けたことで、4年間勤めていたコンサルティング会社から解雇された。
パリを拠点とする同社は、「楽しく(fun)」そして「プロフェッショナル(pro)」に働くことをモットーにしていたと、各紙が報じている。
そんな仕事のパフォーマンスだけでなく、社員同士の交流にも重きを置いていた同社に、彼は2011年シニア・コンサルタントとして採用され、2014年に取締役に昇進。しかし、「プロフェッショナルとして働く能力がない」との理由で2015年に解雇された。
彼の弁護士の供述によれば、社員同士の交流やパーティには「過度の飲酒」が含まれることも多かったという。
また、彼は「下品なあだ名で呼び合い」、出張中は他の従業員とベッドを共有することを義務付けるなど、「屈辱的で押し付けがましい慣行」があったと訴えている。
これに対し、裁判官は、「会社は、これらの慣行への参加を拒否したために同氏を解雇した」とし、それは同氏の「表現と意見の自由」の侵害だと結論づけた。加えて、裁判所は「従業員の尊厳とプライバシーに対する基本的権利」も認めた。
裁判官は同社に対し、約3000ユーロ(約43万円)の損害賠償を支払うよう命じている。
米紙「ワシントン・ポスト」によれば、近年はフランスだけでなく、イギリスなどでも企業の飲酒文化が法廷で裁かれるケースが増えているという。
社員が一体となって、がむしゃらに働き、がむしゃらに遊ぶ──。パーティー三昧のハッスル・カルチャーといえば、さまざまな不祥事が明るみになる前の「WeWork」などを思い起こさせるが、パンデミック以降、そのような仕事とプライベートの境界線が曖昧なワーカホリックな働き方は過去のものになったと、ニュース専門放送局「ユーロニュース」は述べている。
「時代は『静かな退職』へと移行した」
仕事を辞めはしないが、必要以上に一生懸命働くのを辞めることを意味する「静かな退職」のブームは、人々、特に若い世代が仕事とプライベートの時間を切り離した働き方を求めた結果だとの見解を、同メディアは示している。