藤川氏、上原氏は、誰が見ても特例枠にふさわしい。

 特例枠は19年12月のハワイでの名球会総会で創設された。当時、古田副理事長が「(エンゼルスの)大谷君が1000安打と100勝した時に名球会としては価値がないのかというと、規約としては半分しか満たしていないが、価値はある。そういう時に対応しないのか」と、創設の理由を説明。この時、既に上原氏の名前なども挙がっていた。

 投手の分業制が進み、名球会では03年に「250セーブ」を新たな入会条件に加えた。それでも、21世紀になってから、2000安打は昨年の栗山(西武)まで30人出ているのに対し、投手の名球会入りは7人のみ(200勝4人、250セーブ3人)にとどまっている。