巨人は6日までに日本人全選手との来季契約を更改した。 最大の昇給額となったのは、1億5000万円増の3億円でサインした中田。シーズン途中から4番に座って24本塁打、68打点をマークし、堅実な一塁守備で「ゴールデン・グラブ賞」を受賞した。

また、自身初の2桁勝利を収めた戸郷は5000万円アップで9000万円。新人最多記録に並ぶ37セーブを挙げた大勢は3倍超となる5700万円となり、中継ぎでフル回転した高梨も3200万円増で1億1000万円と初めて大台を突破した。

一方で、最大の減俸となったのは前半戦で苦戦したエース菅野。
1億円の減額提示を受け、5億円での更改となった。それでも契約を終えた選手の総額は投手全体でおよそ5000万円増、野手全体でも2億円近くの増額となり、総年俸は約38億円に上った。


その半面、大ナタが振るわれたのが外国人選手たちだった。
すでに、今季9人在籍した助っ人のうち8人が自由契約となった。投手では未勝利に終わったアンドリース(2億7000万円)を筆頭にデラロサ(1億9000万円)、シューメーカー(1億5000万円)、ビエイラ(1億4900万円)、メルセデス(5200万円)、クロール(3500万円)と続き、野手ではポランコ(2億5000万円)、ウィーラー(1億1500万円)。


為替レートの変動を除いても、合計12億円超のコストカットとなった。 こうした資金は今後の補強費用に回ることになり、球団はすでにタイラー・ビーディ投手(29=前パイレーツ)の獲得を発表している。BクラスからのV奪回へ、補強に本腰を入れていく。 (金額は推定)