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時間をかけて愛を育んできた。始まりは清水が新人だった2018年3月。共通の知人がいたことをきっかけに連絡を取り合うように。「きれいな人だな」と文菜さんの美貌に一目ぼれした清水が猛アタックした。初めてのデートはスペイン料理店。帰りに公園の夜桜を眺めながら並んで歩いた。ほどなくして交際に発展。マウンド上の姿から想像がつかないほど甘え上手の末っ子彼氏には、弟2人を持つあねご肌の彼女との時間が心地よかった。

　付き合い始めた直後に文菜さんが米国オレゴン州に約1年間留学したが、帰国後は2人でデートや旅行を重ねた。訪れた場所の中には、人気漫画「ONE　PIECE」に登場する海賊船を模したクルーズ船をひと目見たいという清水の“わがまま”をかなえた長崎旅行もある。だがどこへ行っても2人で楽しめた。また文菜さん家族と清水でUSJへ出かけたことも。家族ぐるみの付き合いを大事にする清水の姿は文菜さんにとってうれしかった。

　退寮した昨オフから一緒に暮らし始めた。口にするわけでもなく、家族になることは意識していたが、「けじめをつけたい」と清水が今年6月30日にプロポーズ。名古屋市内の高級フレンチレストランで、文菜さんが好きなピンク色のバラ108本とネックレスを手に「結婚してください」と伝えた。清水の投げ込んだストレートに、文菜さんは笑顔で「はい。よろしくお願いします」と返事したと言う。

　慌ただしい1年を過ごした清水を文菜さんは献身的にサポート。シーズン中、常に10品以上が食卓に並んだ。手料理で1番好きなのは、赤ワイン煮込みのハンバーグ。約1カ月沖縄であった秋季キャンプ中は手料理が恋しくなるほどがっちり胃袋をつかまれた。さらに就寝前は丁寧なマッサージをしてもらった。「今では僕よりもどこが張っているかを分かってます」と感謝する。