ソフトバンクがロッテから自由契約のオスナ獲得 米セーブ王争奪戦制し救援陣に厚み


ソフトバンクが、今季途中からロッテでプレーしたロベルト・オスナ投手(27)を獲得することが8日、分かった。米大リーグではアストロズ時代の2019年にセーブ王に輝くなど通算155セーブ。6月に加入したロッテでも29試合に登板して4勝1敗10セーブ、防御率0・91と圧巻の投球を見せたが、保留選手名簿を外れて自由契約となっていた。実績、実力ともに抜群の右腕の加入は、来季の覇権奪回を期すチームの大きな戦力となりそうだ。

 来季、3年ぶりのリーグ優勝と日本一奪還を期す藤本ホークスに、文句なしの実力者が加わる。アストロズ時代の2019年に38セーブでア・リーグのセーブ王に輝き、今季は6月に加入したロッテで圧巻の投球を演じたオスナだ。

 来日1年目から実力を存分に見せつけた。160キロに迫る剛速球にチェンジアップ、スライダーなどを交え、29回2/3を投げて3失点。防御率0点台の安定感を見せ、シーズン途中の加入ながら10セーブを挙げた。投球回を上回る32三振を奪い、わずか4四死球と制球力の高さも証明した。

 年齢も27歳と若く、大リーグ球団も含めた今オフの争奪戦も予想される中、11月30日のソフトバンクのスポンサーパーティーで孫オーナーが「支援を惜しみなくやっていく」と約束し、オスナとみられるシルエットもスクリーンで紹介。2日公示のロッテの保留選手名簿からは外れていた。

 オスナの加入は、来季のブルペン再編成にも大きなプラスとなる。通算127セーブの森が来季は先発転向し、今季セットアッパーとして大活躍した藤井も先発に回る見通し。今季途中から森に代わる抑えに回ったモイネロとともに、救援陣の柱として期待される。