暴力団員を装ってSNS(交流サイト)で知り合った女子中学生、高校生らを脅して乱暴したなどとして、
女性8人に対する強制性交と強姦などの罪に問われた住所不定、無職の男(40)の公判が4日、大津地裁(大森直子裁判長)であった。
検察側は全ての罪が成立すると指摘、弁護側は無罪を主張した。
12月22日に罪の成否のみを判断する判決があり、引き続き、当時17歳の別の女性に対する強盗強制性交罪の裁判員裁判の審理が行われる。

 これまでの公判では女性7人がそれぞれの被害状況について証言し、検察側は「当時の心境を交えながら証言し、信用性がある」と指摘した。

 被告はこれまでに「パパ活や援助交際をやめさせるため女性100人以上と会い、説得に応じない場合、怖い思いをさせようと性交した」と供述。
弁護側は「(一部の被害者は)被害意識も持っていなかった」とし、「年月がたっていて記憶が不正確」として被害者の証言は信用できないと主張した。
被告は警察や検察、裁判所への不満をまくし立て、「被害者なき裁判だ」などと述べた。

 起訴状によると、被告は2015年3月~20年7月、県内で当時13~21歳の女性8人を自分の車に乗せ、
「俺ヤクザやねん」「パパ活とかをやめさせる仕事をしている」などと脅して乱暴した、としている。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/912467