牛乳の廃棄危機がこの冬も忍び寄っている。原料となる生乳の需給が緩む中、11月に乳業メーカー各社は一斉に値上げに踏み切った。
余剰でも値上げした背景には、ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安に伴う飼料高を受けた酪農家の生産コスト上昇がある。
学校給食のない冬は年間で最も消費量が落ち込むため、大量廃棄を回避すべく、政府や業界団体は牛乳の消費促進を呼びかけている。

「昨年以上に消費減退が懸念される。生産者は牛乳を搾らないと経営が苦しく、現在の厳しい状況は生産現場だけではどうにもできない」。
1日に自民党本部で開かれた会合で、出席した酪農団体関係者は窮状をこう訴えた。
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https://www.sankei.com/article/20221205-SSN5X3TYPFM45KUJVZTS3BALEQ/