★2022年の陽川の成績は極端な上振れ★
2022年の成績は打率.294出塁率.351長打率.426でなかなか凄い
しかし2021年は打率.174出塁率.255長打率.326、2020年は打率.247出塁率.333長打率.437、2019年は打率.109出塁率.169長打率.291、通算では打率.227出塁率.294長打率.385WAR0.9となっており強打者とは程遠い数字
また2022年はファームのほうが打席数が多いがそちらは打率.221に沈んでおり2022年になって実力が急上昇したというわけでもない
それではどうして2022年の一軍成績だけがこんなに良いのかというと実はBABIPが.396もあるという豪運だったから
来年も好成績を残せると計算するのは甘い

★実は陽川は左キラーではない★
2022年に対左打率.357を記録した左キラーという情報だけがやたらと広まっているがこれはわずか49打席での数字
過去の対左打率を見ると2021年は.148、2020年は.231、2019年は.121、2018年は.240でむしろ全く左投手を打てていない
豪運によって左キラーの強打者というイメージがついたこのタイミングがベストな売り時だったといえる

★実は阪神は右打者が12球団一の大余り状態★
岡田監督の意向によりノイジーミエセス渡邉濱森下といった右打者が大幅補強されたため阪神は右打者不足の球団だと誤解している人が多い
しかし実は阪神はもともと12球団で4番目に支配下の右打者率が多い球団であり今オフの右打者大補強により右打者率63%(通常は50%から55%程度)という右打者有利の球場という事情を差し引いても異常な右余り球団になっている
つまり岡田監督の言いたいことは「既存の右打者が不甲斐ないからスタメン争いが左打者ばかりになっている。だからスタメン争いをできる右打者を補強せよ」という意味であって既存の「不甲斐ない右打者」を右であるというだけで優遇するということではない
右打者を補強した結果余った既存の右打者が整理対象になるのは必然

★陽川は野手最年長なのに来季の起用予定がない★
陽川は阪神の野手最年長で大きな成長は期待できない
来季は一塁大山、三塁佐藤、左翼ノイジー、右翼森下or井上or前川orミエセスという布陣がほぼ決まっており陽川がスタメンで出る幕はない
右の代打陣も森下井上ミエセスの中でスタメン漏れした打者に加えて陽川よりも実績のある原口渡邉濱がおり飽和状態(通常は一軍の右の代打枠は2枠程度)
役割的には一塁と外野をこなす右の代打ということで5歳若い濱や実績ナンバーワンの原口と丸被り状態
チーム状態が想定以上にガタガタになれば陽川にチャンスが回るようにも思えるがそうなったらなったで次の年に向けて若手に切り替えたほうがマシ

★代わりに獲得した大竹がピンズド★
代わりに獲得したのは左腕で先発もできる大竹耕太郎
阪神は今オフ野手の戦力外0で投手ばかり戦力外を出しておりかなりの投手不足状態だった
二軍の運営のためにはイニングを食える投手の補強は必須で大化けの可能性がある左腕を獲れたのは大勝利
成績にしてもここ3シーズンは一軍で合計7試合しかチャンスが与えられていないものの二軍では結果を残しており移籍で大化けがありうる投手
はっきりいって陽川を出して大竹を獲れたのはここ数年で最も美味しいトレードといえる