https://www.mbc.co.jp/news/article/2022121200061437.html

養殖に使われるウナギの稚魚・シラスウナギは全国的に不漁が続き、課題となっています。そうした中で、卵からウナギまで人の手で育てる「人工生産」に2014年から取り組んできた鹿児島市の新日本科学が、12日、人工生産したウナギの試食会を開きました。

鹿児島市のウナギ店で開かれた試食会で出されたウナギのかば焼き。一見、普通のウナギに見えますが、卵から稚魚のシラスウナギ、そしてウナギに成長するまで全て人の手を介して育てられた「完全人工生産」のウナギです。

現在、ウナギの養殖には川などで捕まえた天然のシラスウナギが使われています。漁獲量は年によって増減はあるものの低調続きで、資源の枯渇や価格高騰も懸念されています。

そうした中、新日本科学は2014年から、それまで難しいとされてきたシラスウナギの人工生産に着手。2017年に人工海水を循環させるシステムを使って世界で初めてとなる地上でのシラスウナギの生産に成功。