0001それでも動く名無し
2022/12/16(金) 04:21:13.20ID:pBFltlqX0手に持った携帯電話の画面に映し出されたのは、淫猥な写真。
「あ…アカンすよ…」思わず漏れた独り言は、自分でも分かるほど震えた声をしていた。
送り主は、先生だ。
そして写った裸も、間違いなく先生のものだった。
寂しいからエッチな写真送ってくださいよ──酔った勢いで口にした言葉に、先生は「絶対せえへんわ!ボケ!アホ!」と、拒否したはずだった。
まさか、応えてくれるなんて。
体の奥底から欲望が湧き上がってくるのを感じる。腰に視線を落とすと、ゆっくりと張り詰めた熱が反応していた。
先生が僕に見せる為だけにしたあられもない姿。
これはもう有り難く使わせて貰うしかない、とズボンに手をかけた。
はずだった。
突然、暗転して視点は移り変わり、薄暗い天井が映し出された。
「また夢!?」
広がる白色の景色に向かって怒りをぶつけたが、声はただ吸い込まれるだけだった。